従量制料金
使用した分だけ料金を払う 「従量制料金」
利用した分だけ支払う料金体系のため使えば使うほど高くなります。
メリット
ユーザーが使用した分に応じて利用金額が確定されるため、
金額に対する顧客の納得を得やすいです。
サービスによっては、利用量が少ない期間にコストカットの対象と判断され解約されてしまう可能性があります。しかし、従量課金制を採用していれば利用量の少ない期間は低単価になるため、解約されにくくなります。
デメリット
利用量やユーザー数が多ければ多いほど料金が高くなってしまうため、顧客が単価を抑えるために利用を控えてしまう可能性があります。
欠点である「顧客獲得コストの回収に時間がかかる」ことを解決するために前払いができません。
しかし、年間一括前払い など事前に決裁を促す工夫がされています。
また、単価が確定できない従量課金制では、収益予測ができません
収益の予測がしっかりできていればいるほど、顧客獲得などに投資できるため中長期的に大きな差が生まれる可能性も孕んでしまいます。
利用するサービスごとに料金が異なる
従量課金制の種類
主に「使用量による課金」「ユーザー数による課金」の2つがあげられます。
使用量課金
特定の機能を利用した回数や保存できるデータの量、アクセスできるストレージの量など、サービスの何かを利用・アクセスした量に応じて課金される仕組みです。
ユーザー数課金
企業内でアカウントを持つユーザーの数に応じて価格が上がる仕組みです。
アクティブユーザー課金
アカウント自体は好きな数登録できて、アクティブユーザーの数に応じて請求を行います。
過去のログイン履歴などを参照しサービスを利用しているアカウント数のみに料金が発生し、サービスを利用していないアカウントには料金が発生しない仕組みになっています。
コストの見積もりと算出するツール
正確に見積もる場合は公式ツール「AWS Pricing Calculator」
初心者でも簡単に直感的な見積もりが可能です。
手軽に概算を出したい場合は「ざっくりAWS」
「時間がないから」「ざっくりとで大丈夫」という方におすすめです。
どのようにコスト削減するか
まずは現状分析
AWSからの請求内容を見ることで、それだけでもどこにどのくらいのコストがかかっているかを知ることはできます。
また、AWSはコスト削減に役立つサービスも提供しているので、それらを使用し高コストの原因を探ることもできます。
削減できるコストに対策を施していく
無駄なものは削除・停止を行う
現状分析で不要なリソースが見つかった場合は、削除や停止をすることで無駄な支払いを止めます。
昔使っていたものが削除されていないまま存在していて、今は必要ないのに費用だけは払い続けているというケースも多いようです。
定期的に見直して整理することが大切ですね。
必要以上のスペックを設定していないか再度確認
利用しているが削除できないリソースは、必要以上のスペックを設定していないか再度確認して最適化を図りましょう!
具体的には、EC2やRDSのサイズの再検討。
利用が少ない曜日や時間がある場合は 定期起動・停止 の自動化を設定するなどして改善に取り組みます。
長期割引
長期間利用し続けるサービスは、一定期間継続して利用することを前提に大幅な割引を受けられる料金モデルを利用してコストを抑えます。
AWSコスト削減の具体的な方法は「AWSのコストを削減する9の方法」という解説記事があるので、そちらを参考にしてください。
Amazon Web Services ブログより
AWSのコストを削減する9の方法
AWSのコストを削減する9の方法 第二回
AWSのコストを削減する9の方法 第三回
リンク先の記事で紹介されている9の方法とは下記の通りです
#1 未使用状態のAmazon EC2やAmazon RDS インスタンスへの支払いを止める
#2 未使用状態の Amazon Redshift クラスターへの支払いを止める
#3 Amazon S3 Intelligent-Tieringを有効にする
#4 Amazon DynamoDB にはオンデマンドのキャパシティーモードを利用する
#5 十分に活用されていないEC2 インスタンスへの支払いを止める
#6 十分に活用されていないネットワークリソースを削除する
#7 EC2 スポットインスタンス を利用する
#8 Compute Savings Plans を利用する
#9 リザーブドインスタンスを利用する
まとめ
いかがだったでしょうか?
AWSのコストを少しでも削減したいと思っている方、まずは現状分析の分析から行ってみてください。
また、AWSを使用してみたいけど、、コストが、、、と思っている方は、AWS Pricing Calculator を使用し、コストの見積もりを作成してみてください。
ここまで、お読みいただきありがとうございました!