現場でHinemosという統合運用監視ツールを利用することになりまして、なんでも国産のオープンソースソフトウェアだとか。
OSSってことは自分でイジイジしてもよいのでは、という発端で記事にさせていただきました。
元々自宅に以下のような仮想ネットワーク環境を構築しており、似たようなOSSの監視ツール(Zabbix)を利用して各ノードの監視をしていたのですが、これを機にHinemosにやってもらおうかなと思います。
ジョブ管理機能も利用できるのでより便利になるはず、おそらくきっと想定では。
以下公式記事を参考に構築していきます。
Hinemos ver.7.0 入門編① Hinemos ver.7.0を使ってみよう
下準備(OSの準備)
現場ではRedHat系のOSに乗っているので、カーネル互換のAlmaLinuxあたりで組んでみようと思いましたが、動作環境に対応している旨の記載がなかった為、スタンダードにCentOS7で構築します。
Hyper-V上にデプロイするためのisoをダウンロード。
無駄なパッケージが入らないよう、最小(minimal)インストールにします。
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/7.9.2009/isos/x86_64/
CPU、メモリ、ストレージは最小要件のあまめ2倍を目途にします。
あとからLoadAverageなど見て調整するつもり。
CentOSのインストールウィザードからサクサクと進めます。
インストールが完了したら、SSHで接続して基本設定っぽいことをしていきます。
yum:パッケージのアップデートと必要そうなパッケージの追加。
# yum -y update
# yum -y install bash-completion bind-utils wget
sshd:rootユーザーのssh接続を禁止。
# vi /etc/ssh/sshd_config
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#PermitRootLogin yes #コメントアウト
PermitRootLogin no #追記
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wheelグループに追加されているユーザー以外のsuコマンド(ユーザーの切替)を禁止。
構築用アカウントはwheelグループに追加しておきます。今回は「manager」で作成。
# vi /etc/pam.d/su
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# Uncomment the following line to require a user to be in the "wheel" group.
auth required pam_wheel.so use_uid #コメントアウトを外す
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# usermod -G wheel manager
selinux:Hinemos公式の手順で無効化するようです。
# vi /etc/selinux/config
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#SELINUX=enforcing #コメントアウト
SELINUX=disabled #追記
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firewalld:Webクライアント、SNMPTRAP、Hinemosマネージャ接続用のポートを開放。
# firewall-cmd --add-service=https --zone=public --permanent
# firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent
# firewall-cmd --add-port=162/udp --zone=public --permanent
# firewall-cmd --add-port=8081/tcp --zone=public --permanent
# firewall-cmd --zone=public --remove-service=dhcpv6-client --permanent
# firewall-cmd --reload
# firewall-cmd --list-all
public (active)
target: default
icmp-block-inversion: no
interfaces: eth0
sources:
services: http https ssh
ports: 162/udp 8081/tcp
protocols:
masquerade: no
forward-ports:
source-ports:
icmp-blocks:
rich rules:
その他環境に合わせてNTPやネットワーク設定等変更しました。
再起動して下準備完了です。
# reboot
総括
Hinemosというよりは、CentOSのインストール手順になってしまいました…
次の記事で、実際にHinemosと関連パッケージをインストールしていきます。